絹塾 織物教室

絹塾×qu-ha 秋の工房展

絹塾×qu-ha 秋の工房展
秋が深まる季節です

この度、久しぶりに絹塾 秋の工房展を開催致します

場所は以前絹塾の拠点としていた

八王子市上恩方、力石の一軒家をお借りできることになりました

父が生前愛した工房で

絹塾とqu-haの作品の数々を展示しようと思っています

また、卓上織りコースターや、秋の読書に最適なブックカバーのworkshopもご用意しています

お子様を連れての織り体験に 母娘でのお出掛けに 趣向を変えたデートに

お気軽にご参加ください★



■日程:2014年11月7日(Fri)8日(Sat)9日(Sun)10:00〜17:00
■場所:東京都八王子市上恩方町1517
バス力石(陣馬高原下行):八王子駅北口から50分 高尾駅北口から20分
※お車でのお越しは中村農園(徒歩4分)をご利用ください


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糸の糊付け

糸の糊付け

糸の精練に続き、今度は糸の糊付け作業です。

糸の糊付けは、織物をする際、経糸の毛羽を伏せて糸の表面を平滑にすることによって
強度を保持し、摩擦を和らげ、織物をし易く、又風合いを損なわないようにする大事な準備工程です。

特にこの『きびそ』はこの作業なしでは、織物としてとても扱えません。

さて材料はこちら
ふのり

ふのり(布海苔)といって海藻から作られる天然ののりです。

物置で見つけた時は「なんじゃこりゃ??」使わないものなら処分したい。とすら思ったけど、調べたところ、高級品。
キロ7000円位する代物でした。
知らないって怖い。。。

これを一晩水につけて、湯煎で溶かします。
ふのり

こちらを越したものを使います。
ふのり

水で薄めながら糸に満面無く揉み、染込ませます。
糸の糊付け

糊を均等に絞ります。
・糸を棒に掛け、ネジネジする。
糸の糊付け

・捩った糸からにじみ出たのりをしごく。ぬるぬるする。
糸の糊付け

上記を4、5回繰り返し。

糸をはたいて、綛を整えていく。
糸の糊付け

編みそを揃えながら、丁寧に、かつ力強くパンパンはたきます。
糸の糊付け

乾燥
糸の糊付け

これを一綛一綛、手作業で行います。


今回は2日に分けて、35綛。腕、肩がパンパン!

糸の糊付け

こんなに綺麗に糊付けできました★



モノ作りって、なんでも初めの準備が大事なんだと、つくづく感じます。

小さな気遣いが、後々大きな役割を果たしたりする。

これは長年作業をしてきた人の工夫や感覚でできていて、教科書やインターネットで調べても載っていない分野の知識。

忙しくて、どんどん移り変わる生活の中でも、そういう気遣いが出来る人になりたい。

精練前のきびそ

きびその精練

新作のストールを作る準備をしています。

絹糸を扱うには、言わずもがな”精練”という、セリシンや無駄な成分を落とす作業が必須。

もちろん”きびそ”もこの作業が必要です。

でも”きびそ”の精練って実際どうやってやるの???

はい。行って来ました東京都立産業研究センター。
父が40年勤めていた会社です。ちなみに母とは職場結婚です。私が生まれたルーツでもあります。はい。
都内でテキスタイル関係の勉強、お仕事をしてる方なら1度はお世話になる駆け込み寺。

折角なので加工方法を公開したいと思います。

精練前のきびそ
1:精練前の”きびそ” 乾燥していて裂きイカみたい

きびその精練
2:これを4綛ずつ紐で束ねる。※この作業、大事大事。

湯通し
3:湯通し(80℃ × 10分)あちちっ!

きびその精練
4:薬品を入れる。※酵素(2g/ℓ)、重曹(5g/ℓ)、浸透剤(界面活性剤)(1g/ℓ)の割合
※この時お湯の温度は50~60℃を保つ。酵素は60℃を超えると死んでしまうので注意!

きびその精練
5:ムラにならないように湯に浸かる部分を動かす。

きびその精練
6:浸け込む。

5、6を繰り返す事1時間半。

きびその精練
柔らかくなってきた★

水洗い
7:水洗い
水のにごりがとれる位。これがメチャしんどい。 水を吸った糸が重いことったら!
全身筋肉痛ですわ。

脱水
8:軽く脱水

脱水
あ、なんか白くなってる

乾燥
9:乾燥

綺麗になった★ちょっと感動的。


日々勉強です。
お世話になった都立産業研究センターの皆様に感謝です!

次回はこの”きびそ”を、織り物の経糸にする為、ノリ付けをしたいと思います。

★まとめ★
【材料】酵素(2g/ℓ)、重曹(5g/ℓ)、非イオン界面活性剤(1g/ℓ)
【前処理】湯通し(80℃ × 10分)
【精練温度・時間】50〜60℃ × 1時間半
【後処理】水洗い
【浴比】1:100